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奈良県磯城郡Y様邸  
◆一戸建 築30年以上◆工期約40日

 築30年、木造2階建て、旧の商店街界隈の地域のなごりで、間口が狭く町屋形式に建てられており、建物の長手桁方向は両隣り隣接して建てられており、妻側の南北の採光と風を入れることが必然となる建物でした。
 
 初めて施主様にお会いした時、「子供部屋がほしいです、私の部屋も小さくてもお布団1枚引けたらいいので、何とか考えて欲しい、子供用の収納も作って欲しい。」とおっしゃいました。
  実際のご要望をそのまま平面のゾーニングでかなえるには、あまりにも小さな部屋になるので、不可能を可能にする方法としてタテの構成をと小屋裏の高さを最大限有効活用する方法を計画しました。
 

(1) 3人姉妹のプライベートスペース
3人の姉妹が、自分たちのプライベートなスペースを持ち、自分たちのモノは責任を持って整理できるような収納計画としました。年齢とともに増えてくるモノを工夫をして、姉妹の個性を発揮してもらえることを願っています。


(2) やさしい階段ホール

階段ホールは広くとり、ゆとりをもたせました。黄色いカーテン、カウンター上のダウンライトの光は、柔らかな雰囲気と、くつろぎを感じる空間にしました。

 

(3)ベッドは、折りたたみが可能なモノをチョイス。
スペースを有効に使えます。(真ん中に見えるのが、折り畳まれたベッド)

(4) 材料に配慮
机の天板は、ナラの無垢材で製作。オーダーの収納は全てF☆☆☆☆のパーティクルボードを使用。家具によるVOCには、配慮しました。壁は、珪藻土。床は、西南カバの無垢フローリング。やさしい、淡いピンク色です。

 

(5) 両親が過ごす和室の部屋と子供室を繋ぐ和の障子

(6) 
夜は可動間仕切りにより、2部屋の個室として有効に使用。お父様、お母様の部屋ができます。

(7) テレビ台と天袋

(8) ロフトスペース
(半間×3間半)
ダウンライトが付いている天井の上は、全てロフトスペースになっています。
重い重量物は厳禁ですが、普段使わないモノなど、軽量なものを置けるように計画しました。

(9、10) 構造的に残った、梁や小屋束。明かりのための天窓 
天井は、断熱を施し、パイン材のパネリング材でナチュラルに仕上げました。長手の間取りの間中のスペースはどうしても暗くなってしまいます。 天井を勾配天井とし、明かりのための天窓をつけました。

 
@工夫をいっぱいつめこみました
  仲の良い3人姉妹の部屋は、完全に仕切らず遮音は工夫していただく条件で、1部屋で床と天井はつながっているけど、勉強机にむかうときは集中出来るよう家具で間仕切りを設ける計画、照明は個別に消灯できるよう配慮しました。
  白の収納家具だけではなく 勉強机の天板にナラの無垢材を使い、ナチュラルで落ち着く場を目指しました。天板は塾カバンを入れるボックスと間仕切り収納の上に載せているだけなので、将来脚を作れば座卓になります。折りタタミ式のベッドは桧の木製で、スノコにマットを敷く簡単で軽い構造、掃除や布団干しがおっくうにならないよう、安価なものをネットショップで探し提案に盛りこみました。
  ロフト部分の長いパイプは日頃の姉妹の制服等をつるせるようにしています。
  まんなかの部屋の採光は天窓を設置、開閉機能をもたせて小屋に滞留する熱気をぬくことと、採光の取りこみの工夫をしています。
  素材は施主様が風水の勉強をしてられて、陰の素材と陽の素材と色を気に掛けられていたことと、少しアレルギーをもってられるお子様のため、珪藻土の壁、柔らかい色合いのカバの無垢材の床、節のあるパインの羽目板の天井と自然な色合いの陽の素材をメインに仕上げました。

A狭小空間と収納 
  フルオーダーの収納家具は、環境基準の厳しいドイツの製品F☆☆☆☆のメラミンパーチ材使用しました。間仕切りの収納は壁面へ移設することも可能、将来のライフスタイルの変化に対応出来るよう、可変な空間づくりを考慮しました。

B一人1.5坪の狭小個室プラン
  6人のご家族すべて2Fで寝られることがご希望でしたので、就寝時間も、見るテレビも違うお母さん、お父さんの部屋は和室をつくりました。この部屋も完全に仕切るのではなく、可動間仕切りによって程よいプライバシーの確保で気配は感じられるよう配慮、日中は1部屋で広く使っていただきたいです。
  唯一6畳を残した施主様の部屋は鏡台やチェスト、電子ピアノなど置き家具と2Fの居間としての役割を持たせました。

C風と光が通る家
  建物の長手に風が通るよう、和室と子供部屋の間仕切りに障子引戸で工夫。開け放つと風が通る道となります。

 
お施主様の具体的な要望
@ 現在は昔の間取りで使い勝手が悪く、家族が川の字に布団を敷いて一緒に寝ているが、年頃になってきた娘さん達、お母さん、施主様の生活時間がずれてきていて落ち着かなくなってきている。家族に遠慮なく安定した休息がとれる間取りが早急に必要になってきている。

A 家族6人、学習道具や衣類など収納しきれない状態である。
B 受験前の娘が安心して勉強できる環境を早く整えたい。
C 敷地いっぱいに建てられている商業地域の建物なので、間取りを広げることは不可能だから、現在の面積の中で少しでも明るい2Fで、小さくても6人家族全ての個室がほしい。
D 家族の健康のため、明るさ、風の取りこみ、素材選びには特に注意してほしい
 
DATA 
施工場所:奈良県磯城郡/築年数:30年/施工日数:約40日
施工部位:2階の全面リフォーム
 
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