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HOME » リフォーム事例 »  水廻り 予算1000万円以上 » M様邸工事例
空気のいい家
奈良県香芝市 M様邸 / 戸建て 60年以上、不明 / 工期:約180日
空気のいい家
戦後に先々代が建てられた家。 30年後に先代が 高度成長期に当時はやりの新建材で改装された伝統工法のお宅です。
3代目のお施主様は老朽化にともない改築も検討されましたが、お祖父様が物の無い時代に苦労して建てた家であり、お父様が残してくれた家、そして 何よりも生まれ育った懐かしい家を次の世代へつなぐために再生を決められました。
お客様のご要望 ① 安全な建物になるか。
② ダイニングキッチンを広くしたい。
③ 親戚が集まり、お鍋を囲んだり、わいわいにぎわう事が多いので応接室も取り込んで広々とした空間に。
④ 書斎コーナーが欲しい。
設計コンセプト 耐震素材を意匠に生かす
構造の補強は建物の特性を充分に発揮できるよう耐力とねばりを追加した制震構造 によるもの。構造耐力面格子は意匠、機能的な要素を考慮し4ヶ所に配置、新たな家のアクセントとし、田の字の四間取和室を生かす事としました。
ゾーニングは2人暮らしの夫婦の生活スタイルからシンプルな動線を心がけました。

仕上げについて できる限り懐かしい香りのする新しい素材を選定。結果、 30年前のものは痛みが激しく撤去、60年前のものを生かした風合いとなりました。主に床:竹フロア、壁、天井:純正珪藻土左官仕上げ、特に玄関ホール床は桧の中杢で朝鮮張りとし、仕上げに漆を塗布しました。
日が経つにつれ艶が出てくる透漆は30年、50年後にも再生可能として選定しました。天井の柿渋紙も日を追うごとに濃くなるのが楽しみです。

LDK キッチン

写真右、LDKの中央の柱は、虫害で隠された大黒柱を建築当時にもどしました。 当時抜かれた梁は堅木にて補修し、柿渋と生漆で拭き取り仕上げました。TOTO キュイジア セパレート型。白を基調に、シンプルに仕上げました。
キッチン上部梁は、構造上キッチンにある梁は取れなかったので、柿渋の和紙で仕上げてデザインしました。

LDK  和室

床は、竹フローリングです。竹は抗菌性・防カビ性に優れているので人に優しい素材です。また、竹は木材と比べて成長が早いので、地球にも優しいエコ素材です。
鍋をすることが多いとのことで、ダイニングテーブルの上部には換気扇と照明が一体になったペンダントスタイルファンを取り付けました。和のインテリアにも合うように、木目調フレームのものを採用しました。
土台・梁補強を施し、畳・障子・襖を新調。

リビングA 玄関ホール

化粧天井板は外し天井高を確保し、 抗菌性の高い竹の燻製フロアを使用しました。
床は桧材で朝鮮張りとし、透漆で丁寧に仕上げました。時が経つほどに透けてきて表情豊かになります。家の顔である玄関なので、家の新しい部分と古い部分を融合させるために、何十年先も経年変化を楽しめるよう昔からの工法である漆を採用しました。漆には抗菌性・防カビ性があり、また、補修も容易に行えます。 今回の施工は、寺社の保存を専門に行っている塗師 ( ぬし ) によるものです。

間取り図比較

施工前間取り図
施工後間取り図

お客様の声

友人や遠方の息子達がよく帰ってくるようになりました。以前より風が通り、空気かおいしく感じます。
以前から収集していた絵画を飾れるようになり嬉しいです。少年時代の想い出が甦り、とても満足しています。

[DATA] 施工場所:奈良県香芝市 / 築年数:60年以上、不明 / 施工日数:約180日 / 施工部位:1階の全面リフォーム、耐震補強工事


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