ご存知ですか?「車中泊」


桜も散り、いよいよゴールデンウィークですね。皆さんどちらにお出掛けでしょうか。私はいつも通り毎年恒例のキャンプなのですが、今年は車を買い換えたためテントは不要、といってもキャンピングカーではないのですが、屋根が上がって上でも寝られるようになったマツダのボンゴフレンディを買いました。屋根上に2人、下に2人寝られます。
というのもキャンプでいつも悩むのがテントの設営・・・。これがあるために設営、撤収の手間を考えると、1泊2日ではちょっときつく、キャンプに行くためには2泊3日の予定を立てなければならなかったのです。とはいえ仕事柄3日以上も休める日はゴールデンウィークかお盆休みしかありません。もっと気軽に出掛けられないかとキャンピングカーを考えましたが、お金がない(5~600万円ぐらいします)。 というわけで価格も控えめで手ごろな中古車があったので購入を決めました。
さて車の活用法ですが車中泊という言葉をご存知ですか、読んで字のごとく車の中で寝泊りすることなのですがキャンピングカーだけではなく、軽自動車から1BOXカーまでいろいろ工夫することによって寝泊りすることができます。冬にスキーに行かれる方はよく車の中で寝泊りされますね。車中泊の良いところ、悪いところをあげると・・・・。
■車中泊の良いところ
〔宿泊代 無料!〕 家族で出掛けようとすると軽く見積もっても1泊2日で宿代2.5万円×4人=10万円!だからキャンプにしているということもあるのですが。車中泊ができれば宿泊費はもちろん無料。泊まる場所は道の駅、有料道路ではサービスエリア、パーキングエリアなどで泊まることが多いです。ただし公共施設なのでアイドリングストップ、ごみを捨てないなどマナーには気をつけないといけません。
〔行動が自由で行程を決めなくてもいい。〕 なんと言ってもチェックイン、チェックアウトを気にせず行動できます。以前も家内と二人で鳥取に夜中から出掛けたのですが、温泉から温泉へ身軽に移動でき、しかもちょうどいい川原があったのでそこで車を止めて、晩御飯は2人で鍋を楽しみました。きれいな星空を見ながらの一杯は格別です。温泉も立ち寄り湯や地方のスーパー銭湯など500円ほどで利用できるところがほとんどです。翌朝もパンで朝食を済ませ、朝早くから移動ができました。その分温泉にゆっくりとつかることができ、また準備で忙しいキャンプとは違い、時間の流れがゆっくり感じることができました。
■車中泊の悪いところ
〔安全性〕 車の中で寝泊りなので防犯面はやや心配です。泊める場所を考えてあまりにも人気の少ない場所は避けたほうが良いでしょう。また台風などの自然災害にも気をつけなければいけません。
〔暑さ寒さ〕 車の中なので当たり前ですが、夏はかなり暑く、冬は寒いです。エンジンをかけっぱなしはマナーとしていけないので、予備のバッテリーをつけて扇風機や電気毛布でしのいでいる方がほとんどです。
旅館に泊まることを思えばゆっくり寝られるわけでもないのですが、多少の不便を楽しみ、また日頃当たり前のように使っている水や電気、ごみの処理など改めて環境のことを考え経験できるのは貴重だと思います。子供たちにとっても自然体験とともに環境について考えることができる。また1泊2日で行けるので頻繁に、また遠くまで足を伸ばせます。我が家に来た愛車ボンゴフレンディ(実はボンゴフレンディは3台目、今までは屋根なしでした。) これから家族の思い出作りに活躍してくれそうです。   
 <参考図書> 「ミニバン車中泊バイブル」稲垣 朝則 MCプレス 1,200円(税込み) 「車中泊がわかる本」地球丸 1,400円(税込)   
                                橿原本店店長 瓜阪 八生樹