行って来ました!! 吉野製材体験ツアー

~吉野林業の世界にふれて・・・
先日、9月22日に「製材体験ツアーin吉野」に参加しました。
正直言って、とても面白かったというのが一番の感想です。
最初に体験したのが山林見学で、これがとても面白かった。
実際に吉野杉を皆の目の前(10人位)で伐採してくれたのですが、いやぁ~これには参りました。テレビとかでは何度かそういう光景は目にしているものの、自分が実際に肌で感じるというのはやはり違うものですね。
チェーンソーで切倒されていく木を眺めながらとてもドキドキしていました。
大丈夫な所に立っているとはいえ、万が一こっちに倒れてきたらどうしよう・・・などと考えながら、(^_^;)
しかし、さすがはこの道何十年というプロ!みごと計算通りに倒れていきました。
切倒された木は大木とは言えないながらも樹齢を教えて頂くと100年以上は経っていると教えられ、またまた感動、でも何か哀れな気持ちになりました。だって、木も生きているのだから、これからも生きて行きたかっただろうな・・・なんて。
そして、植樹の事をお伺いしました。
すると、木の実を木に登って採りに行くらしいのです。高い木になると半日以上もかけて登って行く時もあると聞き、本当に驚きました。
苗木を一本育てるにも手間ひまがかかるんだな、そしてその苗木がやがて大木になるまでには大変な時間と労力が必要になるのだろうな・・・(-_-;)
そろそろ目にも慣れてきたので回りを見渡して、ふっ・・と思ったのですが、これは杉、これは檜と教えられ、そして上に行く程に折れ曲がってしまっている木もある事に気が付きました。
杉と檜は葉の形が違うから分かり易いよ、と教えられ、実際に目の前にある木を眺めてみると葉っぱは、はるか上の方にしか付いてなく(枝払いをしている為)全然分かりません。それで聞いてみると木の皮の付き方、つまり模様みたいなものがあるのですが、
檜の場合は皮がささくれ立っていて、全体に大雑把な感じ(^^;
杉ですが、木全体がまだらにコケ(グレー色)が付着していて、魚のうろこの様な表皮なのです。折れ曲がってしまっているのは、大体が伐採の時に負った傷で、他は風の影響があるという事です。木の敵は強い風なんですね。
午後からは実際に木(檜)の皮むきを体験しました。木の皮は切倒して時間が経つとかなり剥きにくくなるらしく特に杉は檜に比べて骨がおるらしいです。これが、実際に皮を剥く道具です。


その後はホークリフトに運ばれて、切断する機械に乗せられ、木の芯が中心になるようレーザーで慎重に位置を調整し、ワイヤーで機会が横に滑り出したかと思ったらあっと言う間に切断されました。
夕食に交流会があったので参加しました。
皆さん本当に吉野の木を愛してらっしゃるんだなという気持ちが伝わって来ました。
今、過疎化が進み、高齢者しかほとんど居なくなった産業を何とか復活したい、という思いがひしひしと感じられ、私自身も何か一つでもお役に立てられたらな・・・と断言は出来ないですが目標みたいな物が生まれました。
本当に色んな意味でも行って体験出来て良かったと思います。
                                今西 幸子