設計部 勉強会

 今月の23日(土)に設計部の勉強会があり、関西インテリアプランナー協会主催の千利休復元茶室 朝雲庵 見学会に行って来ました。
 集合場所は、南海堺東駅北口改札を出てすぐ。そこに、集合時間10分前に到着。すでに30名程の方が来られていました。その中に篠田さんと武野さんを発見し、ホッと一安心。見渡せば、インテリア関係のお仕事をされているであろう方達だけでなく、茶道をされていて茶室に興味のある方…はたまた、茶道には(もちろん茶室建築についても)ほぼ無知な方(←私のことです)で、ごった返していました。でも、皆さんの顔はこれから始まる見学会に興味深々、イキイキしています。
 かなり人も集まってきたので、二グループ分かれて会場まで移動することになりました。駅から3、4分歩くと江久庵という和菓子屋さんがあります。どうやら会場は、その和菓子屋さんのようで、一行はぞろぞろとお邪魔することに…お店奥の庭に面する階段を上って、二階の会議室に行く途中、朝雲庵の外観を見ることが出来ます。
今回の見学会でお邪魔した 和菓子屋 江久庵さん
高松 伸建築設計事務所 設計

 席についてしばらく、江久庵さんが出して下さったお茶とお茶菓子をいただいたり、机に置いてある資料に目を通したりしていると、やがて主催者のご挨拶があり、いよいよ講義の始まりです。全員で50名程の方が参加されているとのことでした。
 講師は、京都工芸繊維大学名誉教授の中村 昌生先生。先生が前に立たれると、皆さん携帯やデジカメで写真をパシャパシャ。恥ずかしながら、中村先生がどれほどの功績を残しておられるかよく知らなかった私は、その光景を見て改めて貴重な講義が受けられるのだと期待が沸きました。
 講義の内容は、とても興味深いものでした。利休の大阪の屋敷にあった茶室 朝雲庵 が、現存する数少ない資料の中からいかに復元されたかを知ることが出来ました。それは、中村先生が長年してこられた研究の賜物と経験。また、豊臣 秀吉という天下人と利休の歴史的関係の融合でした。利休の茶人としてのもてなしに興味を持っただけでなく、建築デザイナーとしての一面にも共感することが出来ました。
 講義の後半は、少人数に分かれて茶室 朝雲庵 内部を見学しながら中村先生の説明を聞かせていただきました。つづく…
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