製材所へ研修に行ってきました!!

 7月28~29日に参加してきました、「製材体験研修」のお話をさせていただきます。ニュースレターにも書かせていただいたように、一泊二日にての製材体験ということで、期待に胸を膨らませて当日の朝を迎えました。到着したのは、吉野町丹治にある「吉野製材工業共同組合」の事務所。ここを拠点にして製材に関する体験をしてきたのでした。
 まず教えていただいたのは、樹齢200年からなる吉野杉の“木どり”なるものについてです。木のどの部分を使って、どういう用途に用いるかということを説明いただきました。吉野は、地形や気候の条件が非常に良いそうで、日本でも3本の指に入るほどの、強く美しい杉が育つのだそうです。製材体験には別の産地で製材業を営まれている方もおられまして、その方も吉野杉の持つ特性とその活かし方に非常に関心しておられました。地元吉野の木材の評価の高さに、少し誇りが持てた瞬間でした。
 そんなこんなで説明が終わると、今度は実際に製材所での作業体験です。
木材を乾燥時のひび割れから守るため、特殊なワックスを塗る作業や、死んだ節をきれいに見せるために栓を詰める作業、切り出した木材を機械にかけて、腰板用に加工する作業等を体験させていただきました。なかでも圧巻だったのは、実際の丸太を、“木どり”を考えながら、大きな作業台で実際に木を切り出してゆく作業でした。一分間に何万回転とまわっているノコギリの刃の横を通過していく作業は、今回の体験の中でも一番緊張した瞬間でもありました。
 2日目は川上村まで足を運び、実際に植林されている木を見学に行きました。樹齢200年以上経つ杉が並ぶ一帯へと案内していただいたのですが、実際に木材として利用出来るようになるには、早いもので30年から50年は必要でということで、その息の長さには関心してしまいました。
 2日間を通して、私が体験したのは全体のごく一部だったと思いますが、一本の木が苗木から植えられ、育てられ、製材され、実際に建築の現場に届くまで、こんなにも多くの工程を経てきているのかと思うと、本当に材料を無駄にはできないと身に沁みて感じ、加工された木材に愛着すら覚えるようになりました。
 製材体験での報告は以上ですが、お忙しい中、丁寧に教えていただいた製材所の皆様、本当にあいがとうございました。今回は本当に貴重な経験をさせていただいたと思っております。
                フラン 店長 藤村

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