「やっと会えましたねーーー」縄文杉の前に立ったときの私の気持ちです。
早朝6時にスタートして、5時間半の山登りでたどり着いた気持ちと、若い頃から一度は見たいと思い続けた気持ちが一緒になったのでしょうか。何か懐かしいような、でも少し怖いような、そして何故かとても重いと感じさせる大樹の前で、しばらくの間立っていました。
屋久島の想像を超える厳しい自然環境の中で、信じられない永い時を経てきた、一つの生命体の持つおごそかな佇まいは、視る者の心を射ち引き付けるのです。
ガイドの方の「こんなに登山者が少ないのは珍しい」という日に恵まれて、大樹の下で寝転がって神杉と空を見上げ、眺める事も出来ました。
樹齢7千年と言われ、実は3千年とも言われていますが、そんな事などなんの意味も無いと思えました。
夕方からは必ず雨になるからの声にせかされて、もう少しの間、という気持ちを振り切り下山しました。
世界自然遺産の屋久島にも触れておきます。
太平洋にニョッキリと岩石の山が突き出て、島になっているのが屋久島です。全島岩ばかりで永い年月をかけて出来たわづかばかりの土壌を、多くの生物が大事に分け合い、助け合って"生命"を営んでいる。
その象徴が「宿生」です。(寄生ではありません)屋久杉などの巨木の木肌の、わずかな隙間にたまった少しばかりの土に根を下ろし、逞しく生きているのです。
この島には、亜熱帯から亜寒帯の植物約1500種、日本の植物の7割もが生息しているのです。
(冬は雪が積もり、スキー場も有ります)
これらの極めて特殊な自然条件も、縄文杉と相まって世界自然遺産に指定された理由である事を付け加えておきます。
リプラ店 景山 浩道
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