現在工事中の物件で、築28年の建物の全面リフォームの山場にさしかかっております。写真は、離れの和室の部分で2部屋を1ルームの大きなリビング兼寝室に改装中です。
平屋ですが棟高さが4.8mほどあって、大きな空間としてゆったりとした気持ちのよい空間としています。但し、解体してみると屋根の荷重を受ける小屋組(梁)が2間(3.6m)と離れていましたので、このままでは、いざ地震で大きな揺れを受けたら、壁面の途中での補強繋ぎが不足のため、折れてしまう可能性があります。
今回、壁面に繋ぎの補強を入れたうえで、梁を渡して、棟をささえる小屋組みきちんと組み、構造・耐震的にも、安心できるように施工を進めました。
着工前の計画からは、変更となりましたが、機能面や意匠面だけでなく、このような時にしっかりと構造的にも見直さなければなりません。このため、当然工期は延びましたが、このようにリフォーム時には、あけてみないと予想もできないことが多々ありますから、着工前の計画には、工期も予算も、余裕をみておきたいものです。
現場管理 對馬 正宜