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リフォーム事例
内から外へ季節を感じる家
和歌山県橋本市 T様邸 / 戸建て 25年 / 工期:約40日
内から外へ季節を感じる家
25年前の新築時につくられた外構のままなので、あちこち老朽化が目立ち危険な個所もありました。
これからのためにお施主様が満足のいくデザインと機能をもつ外構をと希望されました。 現状は、土地全体の水はけが悪くブロック塀に大きな亀裂もあり、玄関タイルは滑りやすく危険。また、歩道を挟んだ処にある高台の公園から敷地内が丸見えで落ち着かず、外装も老朽化が目立ちました。
お客様のご要望 ① 土地全体水はけが悪い。
② 25年前の新築時以来、何も施していない。
③ ブロック塀に大きな亀裂がある。
④ 玄関の階段タイルが滑りやすい。
⑤ 足腰の弱い高齢者がいらっしゃる。
以上のいくつかの問題点を克服し施主様の満足のいくデザインと機能性をもつ外構を望まれました。
設計コンセプト 高齢者がいらっしゃるので配置は大きく変えず、階段間口を広げ腰のまがったお婆様の高さに2段手摺りを配置し、雨水がたまり崩れかけていた塀を改修し、新たに黒い控え壁を配置する事で土圧を軽減しました。
老朽化の目立つRCの擁壁は凹凸していた一直線に水平ラインをつなげ、汚れを落とし洗い出しの化粧を施しました。

敷地内の水はけ改善として、今までなかった水抜き穴をあけ、表面排水桝を新規にとり、根が大きくなりブロック塀を圧迫していた樹木を整理し、特に雨水が抜けにくい勝手口付近の土部分は、洗い出しの土間を打ち直し改善しました。

モダンでセンスのいいお婆様との会話の時間をたっぷりとりました。そのコミュニケーションの中から、一年前になくなられたご主人との想い出や趣味嗜好をいろいろお聞きし、計画のヒントをたくさん頂きました。遠くの竹林、大きくなった街路樹の景色の取り込み、大事にされてきた想い出たっぷりの庭木の数々…
あまり出歩けなくなったお婆様の為に、家に居ても外が感じられるデザインを心掛け、季節の映える場所にスクリーンブロックの位置を割り出し、内から外につながりと奥行きをもたせました。

これからも季節のうつろいを愛で、穏やかな心持ちで長生きして頂きたいです。

黒い自然石貼りの塀・門扉がアクセント・カーポートより玄関ポーチへと続く階段

正面は黒をアクセントにし、並行2段の手摺りは、お婆様だけでなく、ご家族の為のユニバーサルな機能としました。階段も段差を穏やかに設計し300角タイルを、塀の足元に枕木で花壇を設けました。また塀の奥にもポイントとなる緑を配置しました。表札・ポストもこだわりシンプルなデザインのものを選ばせて頂きました。
正面に回らなくてもカーポートより玄関へ容易に行けるように脇に階段を設け、カーポートよりの動線を短くしています。正面との色合いも統一し、300角タイルを用いました。また、正面の門扉袖壁との間にも枕木の花壇をを設けました。カーポートの床面はグレイの石乱張りとしました。 

正面外観・側面の塀

全面にある電柱は、撤去予定となっています。
スクリーンブロックは単調にならない様、柄を変えて配置しています。町並みの景観や街路樹にもとけ込んでいます。

樹木に風を通すスクリーンブロック・前庭へのアプローチ・和室地袋より・ダイニングより

樹木が塀に囲まれ密封状態にならないようにスクリーンブロックを配置しました。またこのスクリーンブロックによって奥行き感を出しました。
水はけの解消。朱色の洗い出しで色のメリハリを付けました。
和室よりの景観も鹹味しながらの設計。
「この家を購入した頃、お爺さんと月明かりと蝋燭で食事をしたことを思い出します。」お婆様 談
庭の楓と外の街路樹、そのまた奥に見える公園の竹林によって、全部がまるで一つの庭園のようで広がりを感じます。

間取り図比較

間取り図比較

[DATA] 施工場所:和歌山県橋本市 / 築年数:25年 / 施工日数:約40日 / 施工部位:外構工事


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